犬が足をなめるのには理由がある?
皆さんの愛犬は自分の足をよくなめますか?どのわんちゃんでも、一度は足なめしている場面を目にしたことはあるでしょう。しかし、犬は何のために足をなめるのでしょうか?個体差や性格、病気の有無などが関わってくるため、その理由は一概には言えません。
家庭環境や性格・個体差による理由をできるだけ細かく分析するため、本サイトでは実際の犬の飼い主さまに向けたアンケートを実施いたしました。その結果を交えながら、犬が足をなめる主な理由や対処法、やめさせるための手段などについて解説していきます。
結果:ストレスによる足なめが一番多いことが判明
参考アンケート:https://wanchan.jp/enq/finish/43
アンケートを見ると、「ストレス」と答えた方が23%、続いて「退屈」が22%、「甘える」は21%、「怪我や炎症」が9%、「寝付くため」は7%、「その他」が18%という結果になりました。
| 犬が足を舐める理由 | 割合 |
|---|---|
| ストレス | 23% |
| 退屈 | 22% |
| 甘える | 21% |
| 怪我や炎症 | 9% |
| 寝付くため | 7% |
| その他 | 18% |
犬は言葉を話すことができないため、あくまでも飼い主さんが考える理由ではありますが、ほとんどの犬が足をなめる理由がストレスに関連していることがわかります。犬が自分の足をなめる理由とその対処法について、詳しく見ていきましょう。
犬が足をなめる理由と対処法
ストレスで舐めている

犬が足をなめるのは、何らかのストレスであることがほとんどです。犬がストレスを感じる原因としては、以下のようなものがあります。
- 飼い主さんに遊んでもらえない
- お散歩の時間が短い
- お散歩に行けない
- お留守番の時間が長い
- お腹が空いている
- 動物病院やシャンプーなど嫌なことがあった
このように、一口にストレスと言っても様々な原因があることがわかります。もちろんこの他にも、環境によってはことなるストレスも発生することでしょう。
退屈で舐めている

中には退屈だと感じているときに、暇つぶしで足をなめる犬もいます。基本はストレスにより足をなめているのですが、ストレスで舐めているうちにクセになっている可能性があります。
甘えたいから舐めている

飼い主さんに構ってもらうために、犬が足をなめることも決して珍しくはありません。
- 飼い主さんとの時間が十分に取れていない
- もしくは飼い主さんと離れることが不安
- 足をなめていたらかまってもらえた
甘えたくて足をなめる場合では、ストレスだけでなく分離不安症にも注意しなければいけません。
飼い主さんに依存しすぎてしまえば分離不安症となり、少し離れただけでも不安で鳴いたり吠えたり、足をなめたり噛んだり、トイレ以外で粗相をしたりと問題行動を起こしやすくなります。ひどい場合では精神安定剤などの投薬が必要となることもあるため、気を付けてあげましょう。
逆に愛犬との時間をおろそかにしてしまえば、ストレスを抱えて体調不良となることもありますので注意が必要です。
怪我、炎症があるため舐めている

犬が足をなめる理由が、怪我や炎症によるものの場合もあります。
- 肉球に傷が付いてしまった
- 爪が割れてしまった
- 足の裏にガラスの破片やトゲが刺さっている
- 乾燥して肉球が割れてしまった
- 肉球にバリカンが当たってまけてしまった
- アレルギーによる痒みや指間炎などの炎症を起こしている
寝付くために舐めている

犬が足をなめるのは、グルーミングによるものであることもあります。くつろぐ前や寝る前などに足をなめるグルーミングはよく見られる行為なので、特に心配することはありません。
犬は猫のように全身をグルーミングすることはありませんが、寝る前に前足で顔を洗う犬がいたり、爪の形を毎晩整える犬もいます。
体温を下げるために舐めている

犬の体は汗をかけません。唯一の汗腺は肉球となるため、体温調整のために肉球をなめることがあります。
- 運動しすぎて体温が高い
- 部屋が暑い
など、体温を下げるために足の裏をなめることもあります。
それ以外の理由で舐めている
足裏の毛のカットや爪切りによる違和感
トリミングによる足裏の毛のカットや爪切りによる違和感から犬が足をなめることがあります。トリミングサロンでは指と指の間の毛をバリカンでカットしてくれますが、バリカンで刈られた毛の先は尖ってチクチクするものです。
ムダ毛の処理を剃刀で行い、チクチクと痛痒い経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか?同様の感覚が愛犬の足の裏にあることを考えれば、気になってなめてしまうのもわかりますね。また、爪切りも神経まで切られてしまっていたり、いつもの感覚と違えば気になるのは当然ですね。
毛の伸びすぎ、爪の伸びすぎで舐めることも
逆に、足裏の毛が伸びすぎていたり、爪が伸びすぎている場合でも気にしてなめる原因となるため、足元のチェックはこまめにしてあげるようにしましょう。
犬が足をなめる理由は様々なので特定するのは難しいですが、しゃべれないからこそ何が原因となっているのか、よく考えてあげることが大切です。
犬が足をなめる時は注意が必要なことも
ずっと足をなめている状態は危険

犬が足をなめる理由として、身づくろいの一環としてなめていたり、一時的なものであれば問題はありません。私たち人間でも、指先や足先がムズムズとして気になって一時的に掻いたり触ることがあるのと同じです。しかし、ずっと足をなめているようであれば、それは犬からのSOSサインかもしれません。
まずは、その行為が精神的な理由できているものなのか、肉体的なものなのかを理解しましょう。それにより対処も変わってきます。
ずっと舐めてるか判断する方法は?
犬がずっと足をなめているかどうかの判断は、「足先の被毛が変色しているかどうか」である程度推測することができます。
| 毛色 | 状態 |
|---|---|
| 足先の被毛の色が白色やクリーム色 明るめの茶色などの犬 |
足先の毛が唾液によって赤茶色のような色に変色 |
| 足先の被毛の色が暗い色の犬 | 肉球と肉球の間から生えている毛の色が変色 |
皮膚が赤くなっている

犬が足をなめる以外に皮膚が赤くなっている場合では、何らかの炎症やアレルギーを発症していることが考えられます。体のあちこちを痒がるそぶりが見られたり、くしゃみや咳、目が充血しているなどの症状が見られることもあるでしょう。
アレルギーの原因となるものは様々ありますが、どんなタイミングで犬が足を舐めるのかを考え、対処してあげましょう。
犬のアレルギーの原因となるもの
| 状況 | アレルギーの原因 |
|---|---|
| お散歩帰り | 花粉症によるアレルギー |
| シャンプー後 | シャンプー剤によるアレルギー |
| 投薬後 | 薬剤によるアレルギー |
| 食後 | 食物アレルギー |
補足:怪我による炎症の可能性も
指と指の間の皮膚が赤い場合では、怪我による炎症や指間炎も考えられます。そのまま放置していても治るものではなく、気にしてなめることで悪化させてしまうこともあるため、こちらも動物病院を受診するようにしてくださいね。
足を噛んでいる

愛犬が足を噛んでいる姿を見たことのある飼い主さんも多いでしょう。思い立ったように噛んですぐやめるのであれば、ちょっと痒かっただけで気にすることはありませんが、同じ場所を噛んでいたり、ずっと噛んでいる場合では注意が必要です。
悪化してしまうと以下のような病気・怪我を発症することもあるため、早めに対処してあげることが大切です。
- 放置して皮膚炎や指間炎を発症する
- 被毛を噛みむしって皮膚を化膿させてしまう
- 肉球を噛み切って出血させてしまう
- 傷を悪化させて足の切断が余儀なくされる
犬が足をなめるのをやめさせるには?

先日のアンケートでは、『効果があった足なめ対策』にも回答が寄せられました。「遊ぶ」と答えた方が31%、続いて「なし」と答えた方が18%、「叱る」と答えた方が11%、「その他」が40%という結果になりました。
足なめ対策を「なし」と答えた方の中には、何をしていいかわからないと思っている方も多いようで、一番多い回答が「その他」となっているように、愛犬に合わせた対策をとっているようです。ここでは、犬が足をなめるのをやめさせる方法について紹介いたします。
一緒に遊ぶのが最も効果的

アンケートの回答にも多く見られたのが、「一緒に遊んだら足をなめるのをやめた」というものでした。犬が足をなめる理由のほとんどがストレスであることを考えれば、飼い主さんとのスキンシップや遊ぶ時間は犬の足なめ対策に効果があります。
お散歩の質を向上してみて!
お散歩の時間を増やしてみたり、お散歩中に話しかけたり見つめ合う、撫でるなどの行為を多くするように心がけ、質の良いお散歩をすることで愛犬のストレスが軽減されることもわかっています。
愛犬が喜ぶ体験をさせてあげよう!
家にいる時間でも、愛犬と一緒に過ごす時間がただ長ければいいというわけではありません。
- たくさん話しかけてあげる
- 撫でてあげる
- 一緒に遊ぶ
- 飼い主が喜ぶ
など、どうすれば愛犬が喜んでくれるかを考え、有意義な時間を過ごすことで愛犬のストレスが減り、ストレスが原因であれば足なめ行為も少なくなっていくでしょう。
遊びにもひと工夫!
犬は引っ張りっこや噛む行為が大好きです。犬の本能的な快楽を追求してあげるのも足なめ対策になるでしょう。手っ取り早いのは、ひと工夫されている犬のおもちゃを与えることです。
これは一人でも遊べるロープおもちゃですが、飼い主さんと一緒に遊ぶことで楽しさは倍増します。ロープおもちゃは歯磨き効果もあるため、ストレス解消と歯磨きが1度にできて一石二鳥ですね!
優しく叱り気をそらす

犬が足をなめるのをやめさせるために、「叱る」という回答をされた方もいます。
しつけやトレーニングで犬の足なめは改善されない
この叱るという回答はその時の行動をやめさせるための声かけであり、厳しくしつけるという意味ではないので勘違いしないようにしましょう。実際、犬が足をなめるというのは他に原因があるため、しつけやトレーニングによって改善されることはありません。
気をそらすことが重要
優しく声かけしてやめさせるのは愛犬の気をそらすことにもなり、その時に足をなめ続けさせないための方法です。気をそらすことが重要であるため、話かけたりおもちゃなどで対処することも可能です。
病気の予防には有効
犬が足をなめる原因を知って取り除いてあげない限りは根本的な解決にはなりませんが、なめ続けてしまうことで起きる皮膚炎や指間炎の予防にはなりますね。
靴下や包帯で隠す

犬が足をなめるのをやめさせる方法として、靴下や包帯で隠してしまうということも1つの方法です。以下のような場合では、足裏を清潔に保つことが重要となるため、なめることで悪化させてしまうことも防げます。
- すでに皮膚炎や指間炎を患っている
- 肉球に傷がある
- ひび割れしている
しかし、足が蒸れるデメリットも
靴下や包帯を長時間付けることは足が蒸れて炎症を起こす原因となってしまうため、2時間だけと時間を決めたり、なめだしたらそのときだけ靴下や包帯で隠すなど、短時間だけ使用するようにしましょう。肉球クリームなどを塗ってから靴下や包帯をすれば、保湿効果も期待できますよ!
靴下を選ぶポイント
靴下を選ぶポイントとしては、滑り止めが付いていることです。上手に脱いでしまう犬もいるますが、マジックテープ付きなら脱げてしまう心配はありません。室内だけでなく室外にも対応できる靴下もあるので、お散歩の時の足裏保護にも使用することができますね。
包帯を選ぶポイント
愛犬に包帯を選ぶ場合では、伸縮性がありテープなどを使用せずにそのまま自着できるものがおすすめです。通気性が良く、蒸れる心配がないものを選んであげましょう。包帯は1つあるといろいろと便利ですよ!
犬の足を洗う

犬の足を洗うことで足なめが改善される場合もあります。清潔に保ってあげることが皮膚炎や指間炎の予防や改善にもつながります。カビや雑菌が繁殖していたり、指の間にノミやダニが隠れて寄生していることもあるため、洗ってあげることも考えてみましょう。
ただし洗いすぎはNG
犬の足を洗いすぎることは避けてください。肉球を乾燥させてしまいひび割れの原因となってしまったり、指の間に水分が残っていれば皮膚炎や指間炎の原因となってしまいます。洗ったあとはしっかり乾燥させることと、肉球クリームなどでケアすることを忘れないでくださいね。
携帯用の「足洗いカップ」を活用しよう!
最近では、携帯ができる「犬の足洗いカップ」なども販売されています。
カップにシリコンブラシが付いているため、足を1本入れてカップを回転させるだけで足を洗ってくれるため、思い立った時に使用することができて便利ですね。お風呂場に連れていったり、抱っこして洗面台で足を洗うとなると犬も警戒しますが、カップに足を入れるだけなので警戒心も薄れるのではないでしょうか。
まとめ:なめる行動には必ず理由がある!

犬が足をなめるのは、必ず何らかの理由があります。もちろん気持ちを落ち着かせることや、リラックス効果のあるグルーミングも犬にとっては意味のある行動ですし、「ちょっと痒いだけ」なんてこともあるので、いつどんなタイミングでどれくらいなめるのかを普段から観察するようにしておきましょう。
精神的なことが原因であれば、ストレスとなっている要因を取り除いてあげることで改善されることもありますが、肉体的なことが原因であれば早めに対処してあげなければいけません。
犬が足をなめるくらいで動物病院に行っても大丈夫なのか、と気にする飼い主さんも少なくありませんが、長時間なめていたり、同じ場所をなめている場合では何らかの問題を抱えている可能性が高く、早期発見、早期治療が何よりも重要です。気になることがあれば、愛犬のためにも動物病院を受診するようにしてくださいね。







